ともだち (2007)
木材、プラスチックロープ、サーベル、ポリエステルパテ他
木材、プラスチックロープ、サーベル、ポリエステルパテ他
《木の役》(2007)という作品を制作中に、富士山麓の自殺の名所、青木ヶ原の樹海で、同世代のオタクによる自殺の痕跡を見つけた。現場の完璧な景色と不条理な世界観、そして前向きな言葉が書きなぐられた遺書である。言葉を失うほどの衝撃を受けたが、作品化にあたってどれだけ悩んで議論を重ねても、アートのセオリーではそれは不可能だとの結論にしか至らない。けっきょく、ほとんどそのままのかたちでギャラリーに設置し、首を吊ったと思われる紐の輪っかの部分に、「なんともいえない」感じをイメージして作った白い人形を座らせて展示。そのすべての物と経緯に《ともだち》と名づけた。なお、現場に遺体はなかったため、自殺の真相は不明。