PAVILION -地球のおなら館 (2020)
木版画 (パネル、和紙、油性インク)
91.5 x 145 cm

平成博2010別館『地球のおなら館』は横浜みなとみらいに建造された温室効果ガスをテーマにしたパビリオンです。パビリオンのデザインは、古代インド人が想像したとされた(実はヨーロッパ人の捏造)亀の甲羅に乗った象が地球の大地を支えている「世界の図」を元に、日産の名車スカイラインの改造車の上に乗った製鉄所が、排気ガスや煤煙で充満された地球型温室を支えている姿を象っています。(温室=水晶宮は、1851年ロンドン万国博覧会の遺産であるクリスタルパレスを見たドストエフスキーが〈近代的功利主義と合理主義の勝利だ〉と憂いた言葉が、20世紀の経済至上主義とその弊害(環境破壊)の予言となったことも象徴する。)