エリイ以外美術教育を受けずにアートを始めたChimPomにとって、特殊技術を必要としない身体表現は、路上での制作・発表と同様に、最も基本的な表現手段だ。ビデオカメラと身体だけをツールに外に出た活動初期から、ギャラリーでの活動が多くなった今までそれは一貫し続けている。
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「狐狗狸刺青(こっくりさんタトゥー)」2008
ビデオ(3分43秒)、ラムダプリント
メンバー5人で1本のニードルを持ち、メンバー水野の背中に「こっくりさん」という降霊術によって自動筆記をするタトゥー作品。
「Piss Building」2018
エリイのおしっこ、セメント
「くるくるパーティー」2009
実際に行ったホームパーティーの乱痴気騒ぎを、映像と食品サンプルで再現したインスタレーション。
「Making of the 即身仏」2009
「日本ミイラ」とも呼ばれる即身仏は、現在、死体としてではなく、主に仏像として扱われ、ときに観光資源となっている。そこで、本来の技術や過程を経ることなく、メンバーの稲岡が即身仏のメイキングに挑戦した作品。展覧会場の、食品サンプルで作られたパーティーの残骸のインスタレーション《くるくるパーティー》を前に、会期中、稲岡は絶食に近い状態で自らの身体を彫刻化した。
「ピカピカ・レーザー」2005
ビデオ(2分42秒)
「ERIGERO」2005
ビデオ(5分59秒)
男性メンバーたちの「イッキ」コールに合わせてノリノリでピンクの液体を飲んだエリイが、ノリノリでピンクのゲロを吐くという行為を繰り返す映像作品。フェミニズム、ダイエット、ピンクや「カワイイ」が象徴するような日本のギャル文化など、さまざまなテーマを内包しながら、エリイの高揚に伴って現場を飲み込んでいく享楽的なトランス感が特徴的である。結成当時の作品であり、予期せず「ノリ」や「パーティー」が現代のリアルなコンセプトとして Chim↑Pom に憑依した、記念碑的な作品となった。
「ハッピーサマー2005」2005
ビデオ(8分5秒)
Chim↑Pom結成前日の2005年8月6日、表参道にあったアート書店「NADiff」のカウンターをお立ち台にパラパラを踊るパフォーマンス。
BODY (2005-)