公式ウェブサイトより
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プログラム:王城ビル(A)-①チェン・ティエンジュオ ソロ・エキシビション|Asian Dope Boysとして知られるチェン・ティエンジュオが、王城ビルの2フロアを使い、壮大なインスタレーションを展開する。彼とダンサーのシコ・スティヤントは、インドネシア・ラマレラ村の伝統捕鯨から着想を得て、儀式を公演とした。本展では、この要素を展示として構成し、雄大な風景を作り出す。鯨を追い、信仰と文化が交わる村の伝統が、今や近代化の波に脅かされ、共生と存続の危機に晒される姿が映し出される。(撮影:上原俊)
プログラム:王城ビル(A)-①チェン・ティエンジュオ ソロ・エキシビション|Asian Dope Boysとして知られるチェン・ティエンジュオが、王城ビルの2フロアを使い、壮大なインスタレーションを展開する。彼とダンサーのシコ・スティヤントは、インドネシア・ラマレラ村の伝統捕鯨から着想を得て、儀式を公演とした。本展では、この要素を展示として構成し、雄大な風景を作り出す。鯨を追い、信仰と文化が交わる村の伝統が、今や近代化の波に脅かされ、共生と存続の危機に晒される姿が映し出される。(撮影:上原俊)
プログラム:王城ビル(A)-②地獄の使者|展覧会「地獄の使者」のタイトルは、1983年に参議院選へ立候補したネオダダ・オルガナイザーズの岸本清子が「地獄の使者」を自称したことに由来します。岸本は「地獄」を人々の苦しみとして受け止め、その重荷を背負う覚悟を表現しました。彼女が生きた男性中心社会への格闘は、近年美術批評の重要なモチーフとなっています。 また、2023年にChim↑Pom from Smappa!Groupは、歌舞伎町を「奈落(地獄)」に見立てたプロジェクト「ナラッキー」を開催。新宿の美術史を路上やバー、廃墟などで起きた瞬発的なものと位置付け、モノではなく、身体やサービスを売ってきた街と身体表現の親和性を提起しました。 1994年には「新宿少年アート」が開催され、約84組の若手作家が歌舞伎町をジャック。そのほとんども路上やバス停、空き地、喫茶店などを舞台とし、パフォーマンスなどが繰り広げられました。今回、会田誠が再演する作品もその一環です。その10年後、2004年には増山士郎が王城ビル横で行き交う人々に自らの姿を覗かせる実験的な作品を設置。歌舞伎町における路上美学の文脈を探求しました。 ポジティブなこともネガティブなことも日々事件のように起き続けるこの街で、ハプニングや身体の舞台となったきた「地獄」の意味を探ります。(撮影:上原俊)
プログラム:王城ビル(A)-②地獄の使者|展覧会「地獄の使者」のタイトルは、1983年に参議院選へ立候補したネオダダ・オルガナイザーズの岸本清子が「地獄の使者」を自称したことに由来します。岸本は「地獄」を人々の苦しみとして受け止め、その重荷を背負う覚悟を表現しました。彼女が生きた男性中心社会への格闘は、近年美術批評の重要なモチーフとなっています。 また、2023年にChim↑Pom from Smappa!Groupは、歌舞伎町を「奈落(地獄)」に見立てたプロジェクト「ナラッキー」を開催。新宿の美術史を路上やバー、廃墟などで起きた瞬発的なものと位置付け、モノではなく、身体やサービスを売ってきた街と身体表現の親和性を提起しました。 1994年には「新宿少年アート」が開催され、約84組の若手作家が歌舞伎町をジャック。そのほとんども路上やバス停、空き地、喫茶店などを舞台とし、パフォーマンスなどが繰り広げられました。今回、会田誠が再演する作品もその一環です。その10年後、2004年には増山士郎が王城ビル横で行き交う人々に自らの姿を覗かせる実験的な作品を設置。歌舞伎町における路上美学の文脈を探求しました。 ポジティブなこともネガティブなことも日々事件のように起き続けるこの街で、ハプニングや身体の舞台となったきた「地獄」の意味を探ります。(撮影:上原俊)
プログラム:王城ビル(A)-③GLOBAL HEARTS|2022年に惜しまれながらクローズした渋谷の人気クラブSound Museum VisionとContactを手がけ、他にもDJバー等を運営するGlobal Heartsがプロデュースする2夜。Contactにも出演してきたGoth-TradやJun Inagawaなど東京のシーンに欠かせないアーティストが集結する。(撮影:上原俊)
プログラム:王城ビル(A)-③GLOBAL HEARTS|2022年に惜しまれながらクローズした渋谷の人気クラブSound Museum VisionとContactを手がけ、他にもDJバー等を運営するGlobal Heartsがプロデュースする2夜。Contactにも出演してきたGoth-TradやJun Inagawaなど東京のシーンに欠かせないアーティストが集結する。(撮影:上原俊)
プログラム:王城ビル(A)-④「DOMMUNE KABUKICHO」 SAELLITE STUDIO|宇川直宏率いるDOMMUNEがオーガナイズする、歌舞伎町ならではのサイトスペシフィック・コアなサテライトスタジオ。(撮影:上原俊)
プログラム:王城ビル(A)-④「DOMMUNE KABUKICHO」 SAELLITE STUDIO|宇川直宏率いるDOMMUNEがオーガナイズする、歌舞伎町ならではのサイトスペシフィック・コアなサテライトスタジオ。(撮影:上原俊)
プログラム:王城ビル(A)-⑤アー横|再開発ブームで増え続ける東京の横丁に対するオルタナティブとして、アーティストやアートコミュニティが集まり、22:00から朝まで王城ビルで飲食やパフォーマンス、物販を展開する横丁イベントが開催される。ゆるく楽しめる場を目指し、「出来る範囲」が理想とされているため、売り切れや閉店が早い可能性はあるが、逆にダラダラと朝まで過ごせる見込みもある。基本的には美味しいものや楽しいことにこだわる作家たちが出店を予定しており、独自の魅力を持つイベントになるだろう。 深夜枠「アー横」では、会田誠が重慶の友人からもらった火鍋を日本人向けにマイルドにアレンジした特製火鍋を提供するほか、途中でやめる(山下陽光)が服を通じた金儲けをお題に客のマッチングを図る「即実験ランド」を開店する。また、Chim↑Pom from Smappa!Groupの「金三昧」が、歌舞伎町最奥地のセレクトショップ「THE FOUR-EYED」とコラボしFAKE商品をリリース。金三昧ではカルト的人気のクリエイター「ぼく脳」の特製ドリンクも登場する。 大久保に存在したアートスペースUGOからは、UGO実行委員会が「UGOの給湯室」として白湯(概念)を提供。「とりま、白湯飲んで一息つこー」を合言葉に、歌舞伎町の喧騒にオアシスを出現させる予定だ。松戸のオフラインサロン・ノーウェアでは「ノイズカレー」と「コンドームおにぎり」が提供されつつ、Day2には意味不明なパフォーマーたちがブッキングされ、特撮ショーからパンク、ノイズ、ヒップホップまで、幅広いジャンルのライブが行われることになる。 さらに、墨田区の社会実装型アートスペース「京島駅」も神輿的な展示とタンドール窯で焼く「宇宙のパワーナン」を提供し、札幌からも、札幌国際芸術祭のカウンター展「すすきの夜のトリエンナーレ」が、「北海道・すすきの物産展」として参加。日本各地の多様なカルチャーとコミュニティが交錯する、アーティスト横丁が2夜に渡って立ち現れる。(撮影:上原俊)
プログラム:王城ビル(A)-⑤アー横|再開発ブームで増え続ける東京の横丁に対するオルタナティブとして、アーティストやアートコミュニティが集まり、22:00から朝まで王城ビルで飲食やパフォーマンス、物販を展開する横丁イベントが開催される。ゆるく楽しめる場を目指し、「出来る範囲」が理想とされているため、売り切れや閉店が早い可能性はあるが、逆にダラダラと朝まで過ごせる見込みもある。基本的には美味しいものや楽しいことにこだわる作家たちが出店を予定しており、独自の魅力を持つイベントになるだろう。 深夜枠「アー横」では、会田誠が重慶の友人からもらった火鍋を日本人向けにマイルドにアレンジした特製火鍋を提供するほか、途中でやめる(山下陽光)が服を通じた金儲けをお題に客のマッチングを図る「即実験ランド」を開店する。また、Chim↑Pom from Smappa!Groupの「金三昧」が、歌舞伎町最奥地のセレクトショップ「THE FOUR-EYED」とコラボしFAKE商品をリリース。金三昧ではカルト的人気のクリエイター「ぼく脳」の特製ドリンクも登場する。 大久保に存在したアートスペースUGOからは、UGO実行委員会が「UGOの給湯室」として白湯(概念)を提供。「とりま、白湯飲んで一息つこー」を合言葉に、歌舞伎町の喧騒にオアシスを出現させる予定だ。松戸のオフラインサロン・ノーウェアでは「ノイズカレー」と「コンドームおにぎり」が提供されつつ、Day2には意味不明なパフォーマーたちがブッキングされ、特撮ショーからパンク、ノイズ、ヒップホップまで、幅広いジャンルのライブが行われることになる。 さらに、墨田区の社会実装型アートスペース「京島駅」も神輿的な展示とタンドール窯で焼く「宇宙のパワーナン」を提供し、札幌からも、札幌国際芸術祭のカウンター展「すすきの夜のトリエンナーレ」が、「北海道・すすきの物産展」として参加。日本各地の多様なカルチャーとコミュニティが交錯する、アーティスト横丁が2夜に渡って立ち現れる。(撮影:上原俊)
プログラム:王城ビル(A)-⑥遠藤麻衣『オメガとアルファのリチュアル』|本作は、2024年に国立西洋美術館で開催された展覧会「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」のために、エドヴァルド・ムンクの《アルファとオメガ》に触発されて制作された映像作品である。ムンクの異種交配の世界観を背景に、国立西洋美術館でのヌードパフォーマンスと日本のストリップ劇場の歴史を重ね合わせた内容で、現役ストリッパー宇佐美なつと遠藤自身が共演する。 本作は、西洋美術史と日本の戦後ストリップ文化をフェミニズムの視点から批評し、女性の身体性に焦点を当てている。歓楽街において身体の問題は今も根深いものとして存在するが、一方で、歌舞伎座招致の計画が頓挫し、その名前だけが残った歌舞伎町での展示はまた特有の文脈も強調する。新宿の帝都座の額縁ショウを起源とする戦後のストリップ文化、遊郭から広まった歌舞伎など歴史的文脈を踏まえ、芸術と芸能の境界を再考させる。(撮影:上原俊)
プログラム:王城ビル(A)-⑥遠藤麻衣『オメガとアルファのリチュアル』|本作は、2024年に国立西洋美術館で開催された展覧会「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」のために、エドヴァルド・ムンクの《アルファとオメガ》に触発されて制作された映像作品である。ムンクの異種交配の世界観を背景に、国立西洋美術館でのヌードパフォーマンスと日本のストリップ劇場の歴史を重ね合わせた内容で、現役ストリッパー宇佐美なつと遠藤自身が共演する。 本作は、西洋美術史と日本の戦後ストリップ文化をフェミニズムの視点から批評し、女性の身体性に焦点を当てている。歓楽街において身体の問題は今も根深いものとして存在するが、一方で、歌舞伎座招致の計画が頓挫し、その名前だけが残った歌舞伎町での展示はまた特有の文脈も強調する。新宿の帝都座の額縁ショウを起源とする戦後のストリップ文化、遊郭から広まった歌舞伎など歴史的文脈を踏まえ、芸術と芸能の境界を再考させる。(撮影:上原俊)
プログラム:王城ビル(A)-⑦活弁天映画祭|活弁映画は日本にしかない独自の文化であり、落語など1人語りの芸風や、文楽など対象と分かれる語り芸の伝統、欧米映画の解説需要などから発展したとされる。サイレント映画時代の形態と思われていたが、現代版活弁士たちにより新たな表現として更新されている。脚本に縛られず、ひとつの映像を多様な作品に変容させるのが特徴だ。 今回のBENTEN映画祭では、麻生子八咫(あそう こやた)が活弁を披露する。父・麻生八咫とともに「活弁教室」を主宰し、海外での英語活弁や脚本、演出など、幅広い活動を行う表現者であり、東京大学大学院で文化研究を学んだ貴重な活弁研究者でもある。(撮影:上原俊)
プログラム:王城ビル(A)-⑦活弁天映画祭|活弁映画は日本にしかない独自の文化であり、落語など1人語りの芸風や、文楽など対象と分かれる語り芸の伝統、欧米映画の解説需要などから発展したとされる。サイレント映画時代の形態と思われていたが、現代版活弁士たちにより新たな表現として更新されている。脚本に縛られず、ひとつの映像を多様な作品に変容させるのが特徴だ。 今回のBENTEN映画祭では、麻生子八咫(あそう こやた)が活弁を披露する。父・麻生八咫とともに「活弁教室」を主宰し、海外での英語活弁や脚本、演出など、幅広い活動を行う表現者であり、東京大学大学院で文化研究を学んだ貴重な活弁研究者でもある。(撮影:上原俊)
プログラム:WHITEHOUSE(B)-①篠田千明インダ「情の広場」|期間中、WHITEHOUSEが55時間開放の広場になります。誰でもいつでも入っていい上に、休憩スペース、炊き出しも完備。あなたや彼が思う公共を自由に発想する広場です。 広場には誰かの記憶や痕跡、予兆が溢れています。何度も繰り返し書き直された羊皮紙のように折り畳まれたこれまでの言葉と、これからの言葉があなたを待っています。 この広場では定期的にパフォーマンスが開催されます。まずは日没に合わせて行われる篠田千明による「黄昏」。そしてこれから生まれる未知のパフォーマンス「XXX」。 新宿に癒しを求め、疲れ果てた皆様に、情をこめて。(撮影:上原俊)
プログラム:WHITEHOUSE(B)-①篠田千明インダ「情の広場」|期間中、WHITEHOUSEが55時間開放の広場になります。誰でもいつでも入っていい上に、休憩スペース、炊き出しも完備。あなたや彼が思う公共を自由に発想する広場です。 広場には誰かの記憶や痕跡、予兆が溢れています。何度も繰り返し書き直された羊皮紙のように折り畳まれたこれまでの言葉と、これからの言葉があなたを待っています。 この広場では定期的にパフォーマンスが開催されます。まずは日没に合わせて行われる篠田千明による「黄昏」。そしてこれから生まれる未知のパフォーマンス「XXX」。 新宿に癒しを求め、疲れ果てた皆様に、情をこめて。(撮影:上原俊)
プログラム:新宿歌舞伎町能舞台(C)-①渡辺志桜里|渡辺志桜里、安田登、加藤眞悟、ドミニク・チェンによる新作能「射留魔川」が、安原杏子 a.k.a 青椒肉絲の映像インスタレーションとして登場。「射留魔川」は「人間宣言」をテーマに、天皇制神話や単一民族の幻想からの解放、多様性と自然との共存を問い直す作品です。近代以降、生態系の象徴から人間中心主義の象徴とされた天皇が、敗戦後ヒトとしての姿に戻るも、依然として一般的な人間像とは異なる公的存在であることを描写しています。 また、インスタレーションには歴代天皇の肖像がガラスの面として制作される渡辺の新シリーズも展示される予定です。(撮影:上原俊)
プログラム:新宿歌舞伎町能舞台(C)-①渡辺志桜里|渡辺志桜里、安田登、加藤眞悟、ドミニク・チェンによる新作能「射留魔川」が、安原杏子 a.k.a 青椒肉絲の映像インスタレーションとして登場。「射留魔川」は「人間宣言」をテーマに、天皇制神話や単一民族の幻想からの解放、多様性と自然との共存を問い直す作品です。近代以降、生態系の象徴から人間中心主義の象徴とされた天皇が、敗戦後ヒトとしての姿に戻るも、依然として一般的な人間像とは異なる公的存在であることを描写しています。 また、インスタレーションには歴代天皇の肖像がガラスの面として制作される渡辺の新シリーズも展示される予定です。(撮影:上原俊)
プログラム:新宿歌舞伎町能舞台(C)-②チェン・ティエンジュオ|この2日間連続公演では、ティエンジュオ・チェンとシコ・スティヤントがそれぞれの芸術的ビジョンを融合させ、新宿歌舞伎町の能舞台で変幻自在の体験を創り出す。 能楽の豊かな伝統に基づき、現代的な要素と伝統的な形式を融合させながら、動きとイメージの革新的な探求を各日ごとに展開する。 1日目は、シコ・スティヤントが薩摩琵琶鶴田流のパフォーマー西原鶴真とコラボレートし、観客を瞑想の旅へと誘う。彼らのサウンドスケープが公演の雰囲気を盛り上げ、物語の感情的な響きを豊かにする。 2日目には、カダパットが作曲を担当し、前夜の経験を補完し、また対照的な特異な音の風景を紹介する。シコとともに、神、漁師、祖先の複雑な関係を探求し、複雑な生態系と精神的なつながりを反映させる。 神聖な能舞台でのシンプルさと静けさを通して、チェンと彼のコラボレーターは、伝統、エコロジー、スピリチュアリティ、テクノロジーが絡み合う視覚的・音楽的な大渦を創り出し、現実とスピリチュアルな領域の境界を溶かし、最終的に観客をこの多面的な物語の中の深遠なつながりに誘う。(撮影:上原俊)
プログラム:新宿歌舞伎町能舞台(C)-②チェン・ティエンジュオ|この2日間連続公演では、ティエンジュオ・チェンとシコ・スティヤントがそれぞれの芸術的ビジョンを融合させ、新宿歌舞伎町の能舞台で変幻自在の体験を創り出す。 能楽の豊かな伝統に基づき、現代的な要素と伝統的な形式を融合させながら、動きとイメージの革新的な探求を各日ごとに展開する。 1日目は、シコ・スティヤントが薩摩琵琶鶴田流のパフォーマー西原鶴真とコラボレートし、観客を瞑想の旅へと誘う。彼らのサウンドスケープが公演の雰囲気を盛り上げ、物語の感情的な響きを豊かにする。 2日目には、カダパットが作曲を担当し、前夜の経験を補完し、また対照的な特異な音の風景を紹介する。シコとともに、神、漁師、祖先の複雑な関係を探求し、複雑な生態系と精神的なつながりを反映させる。 神聖な能舞台でのシンプルさと静けさを通して、チェンと彼のコラボレーターは、伝統、エコロジー、スピリチュアリティ、テクノロジーが絡み合う視覚的・音楽的な大渦を創り出し、現実とスピリチュアルな領域の境界を溶かし、最終的に観客をこの多面的な物語の中の深遠なつながりに誘う。(撮影:上原俊)
プログラム:東京砂漠(D)-① 「強迫性保留プラン」 -“Obsessive Pending Plan”トモトシ|新宿最ディープな会場の立地を活かしたサイトスペシフィックな展示。 インフルエンサーがソーシャルメディアの投稿内で使っている鏡と同じものを手に入れ、カメラを向ける人たち(東京の観光名所で、観光名所目線で撮影者を撮り返したもの)の画像を組み合わせた立体作品。(撮影:上原俊)
プログラム:東京砂漠(D)-① 「強迫性保留プラン」 -“Obsessive Pending Plan”トモトシ|新宿最ディープな会場の立地を活かしたサイトスペシフィックな展示。 インフルエンサーがソーシャルメディアの投稿内で使っている鏡と同じものを手に入れ、カメラを向ける人たち(東京の観光名所で、観光名所目線で撮影者を撮り返したもの)の画像を組み合わせた立体作品。(撮影:上原俊)
プログラム:東京砂漠(D)-②「おちる」「いのる」岡田裕子による音と場所の作品|歌舞伎町の隠れスポットを、音と声とを聴き歩く。スマートフォンから発せられる音に耳を澄まして、見えない風景を見る。ナレーションは岡田裕子です。(撮影:上原俊)
プログラム:東京砂漠(D)-②「おちる」「いのる」岡田裕子による音と場所の作品|歌舞伎町の隠れスポットを、音と声とを聴き歩く。スマートフォンから発せられる音に耳を澄まして、見えない風景を見る。ナレーションは岡田裕子です。(撮影:上原俊)
プログラム:デカメロン(E)-①プライベート・スーパー・スターリー・ナイト new!|誇り高く自分らしく生きること=心の中に眠るDIVAの目覚めを呼びかけるポップアイコン・ゆっきゅんと、古今東西の美の世界をたずねながら、性別を超えた変身願望や理想像を写真におさめてきた須藤絢乃。協働し美意識を共有してきたふたりが、ゆっきゅんのシングル「プライベート・スーパースター」で共演した君島大空を招き、矛盾だらけでも互いを尊重し祝福する関係を歌った世界観を、パフォーマンスとヴィジュアルで展開します。(撮影:上原俊)
プログラム:デカメロン(E)-①プライベート・スーパー・スターリー・ナイト new!|誇り高く自分らしく生きること=心の中に眠るDIVAの目覚めを呼びかけるポップアイコン・ゆっきゅんと、古今東西の美の世界をたずねながら、性別を超えた変身願望や理想像を写真におさめてきた須藤絢乃。協働し美意識を共有してきたふたりが、ゆっきゅんのシングル「プライベート・スーパースター」で共演した君島大空を招き、矛盾だらけでも互いを尊重し祝福する関係を歌った世界観を、パフォーマンスとヴィジュアルで展開します。(撮影:上原俊)
プログラム:AWAKE(F)-①Fancy Fantasy! by FAMEME|FAMEME初の日本語シングル《Fancy Fantasy!》の一般公開を記念し、歌舞伎町の大型ビジョンにてミュージックビデオをお披露目するほか、新宿・歌舞伎町でホストクラブや飲食店などを展開する「Smappa!Group」が2018年にオープンしたホストクラブ「AWAKE」にて、2024年7月に実施しFAMEME旋風を巻き起こしたイベント「Fancy Fantasy! by FAMEME」のポップアップを実施する。いかなるジェンダーも受け入れる期間限定のポップアップホストクラブにて、異性愛規範の疑似恋愛をクィアの視点からときほぐす。(撮影:上原俊)
プログラム:AWAKE(F)-①Fancy Fantasy! by FAMEME|FAMEME初の日本語シングル《Fancy Fantasy!》の一般公開を記念し、歌舞伎町の大型ビジョンにてミュージックビデオをお披露目するほか、新宿・歌舞伎町でホストクラブや飲食店などを展開する「Smappa!Group」が2018年にオープンしたホストクラブ「AWAKE」にて、2024年7月に実施しFAMEME旋風を巻き起こしたイベント「Fancy Fantasy! by FAMEME」のポップアップを実施する。いかなるジェンダーも受け入れる期間限定のポップアップホストクラブにて、異性愛規範の疑似恋愛をクィアの視点からときほぐす。(撮影:上原俊)
プログラム:ユニカビジョン(G)-①青柳菜摘|新宿最大の街頭ビジョン、ユニカビジョンでは、現代美術家で詩人の青柳菜摘によるサイトスペシフィックな映像が展開される予定だ。身近なものへの観察を特徴とする作家の言葉と、公共の場を行き交う人々の無意識が、街の中で交差する瞬間や空気を描き出す。(撮影:上原俊)
プログラム:ユニカビジョン(G)-①青柳菜摘|新宿最大の街頭ビジョン、ユニカビジョンでは、現代美術家で詩人の青柳菜摘によるサイトスペシフィックな映像が展開される予定だ。身近なものへの観察を特徴とする作家の言葉と、公共の場を行き交う人々の無意識が、街の中で交差する瞬間や空気を描き出す。(撮影:上原俊)
プログラム:新宿二丁目某所「サマー・レンタル」荒川ナッシュ医|哲学者・千葉雅也が書き下ろし、荒川ナッシュ医展(国立新美術館)のインスタレーションに寄稿された短い戯曲『サマー・レンタル』を新宿2丁目で俳優たちが路上パフォーマンスの予定。(撮影:上原俊)
プログラム:新宿二丁目某所「サマー・レンタル」荒川ナッシュ医|哲学者・千葉雅也が書き下ろし、荒川ナッシュ医展(国立新美術館)のインスタレーションに寄稿された短い戯曲『サマー・レンタル』を新宿2丁目で俳優たちが路上パフォーマンスの予定。(撮影:上原俊)
プログラム:連携プログラム(歌舞伎町商店街振興組合主催)歌舞伎超祭 2024|2021年よりシネシティ広場にて開催され、歌舞伎町らしさを体感できる雑多でエネルギーに満ちたパフォーマンスによって毎年話題を呼んでいる歌舞伎超祭がBENTEN 2024と同時期開催!BENTEN 2024は歌舞伎超祭と連携し、エリア一帯をさらに盛り上げます。
プログラム:連携プログラム(歌舞伎町商店街振興組合主催)歌舞伎超祭 2024|2021年よりシネシティ広場にて開催され、歌舞伎町らしさを体感できる雑多でエネルギーに満ちたパフォーマンスによって毎年話題を呼んでいる歌舞伎超祭がBENTEN 2024と同時期開催!BENTEN 2024は歌舞伎超祭と連携し、エリア一帯をさらに盛り上げます。
BENTEN 2024 (2024)

コンセプト

1. Art is in the pARTy
パーティーこそは歌舞伎町界隈の真髄である。
刹那的・祝祭的な一晩をサービスするために、この街は宴文化に注力してきた。
美術的側面からもそれは言える。戦後の新宿は、「ゼロ次元」「ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ」や「新宿少年アート」、「状況劇場」など、ハプニングが公共圏や雑居ビルで勃発するステージだった。それらは展示というよりも、儀式や祭り、演劇といった一過性的・パフォーマティブなイベントだった。歌舞伎町がモノを売ってきた街ではなく、コトを、サービスを、身体を売ってきた街であること……新宿の表現の文脈は街の無形の性質と見事に重なっている。
アートの現状でも協働性や体験性が重視されるようになった。
ドクメンタ15において芸術監督のルアンルパが打ち出したテーマは「Make Friends, Not Art」だったが、それは作品・作家至上主義から人間関係にアートをシフトさせるメッセージでもあった。考えてみれば、「パーティー」とは宴のことだけではなく、結社や会、社交、政党、野外活動のグループなどにも意味が広がる言葉である。Chim↑Pom from Smappa!Group が展開してきた「Art is in the pARTy」は美術の普遍性へのカウンターであり、現在のコレクティビズムを表したテーゼとも言える。ただしそれは、「Make Friends, Not Art」とは異なり、「アートはパーティー(人間関係≒「make friend」)の中にある」と、芸術にこそ人間関係の可能性をみるステイトメントである。

2. Peace
パーティーは、しかしその快楽性から社会問題の温床ともなる。売上至上主義と結びつくと尚更である。歓楽街は幾度もその批判を浴びてきたが、先述した祭りの文化はむしろ資本主義や権威主義と袂をわけたアナーキーなものばかりだった。とくに60年代の「新宿フォークゲリラ」は、権力と対峙し反戦を叫んだ伝説的なパーティーとして伝えられている。
それら政治的・ラディカルな文化が受け入れられてきた背景には、歓楽街特有のキャパシティがある。もとより原点は1920年代の新宿が著名なアナーキスト・コミュニストが住むエリアであったことや、戦後日本初の闇市が立ち上がった土地であったこと。新宿二丁目という日本最大のLGBTQ+タウンが性の多様性を培ってきたことなどが文脈として支えている。危険な側面を抱えつつも、歌舞伎町の営みは自由を謳歌するよう発展し、マイノリティ・他者と生きる「共生」の体現とも言えるだろう。
「歌舞伎町から平和を——」。それは、自由を消費することで戦後民主主義に呼応してきた「夜の街」が、一歩踏み込み既存の平和のイメージを刷新する当事者となることを意味する。ともすればダークな印象の歓楽街から発せられるメッセージは、その意外性こそがフックとなって悲惨な時代への一つの提案となるだろう。

3. 芸術/芸能
歌舞伎町の名前の由来は、戦後焼け野原だった街の復興計画として、地元住民たちが歌舞伎座を誘致しようとしたことに因んでいる。結果、歌舞伎座は来ず名前だけが残ったが、歌舞伎や能をはじめ日本の伝統芸能がそもそも河原乞食的に聖と俗の一体化から生まれ、吉原など繁華街から育った経緯を考えると、現在の保守化した芸能とそのルーツのギャップがこの一件には強く現れている。
日本における芸能のはじまりは、古事記と日本書紀における芸能を司る神・アメノウズメによるストリップだと言われている。 太陽神・天照大神が岩戸に隠れ、世界から光が失われたときに、岩戸の前で神々が宴を繰り広げ、アメノウズメが上半身を裸で踊り、八百万の神々を沸かせたことに因む。その賑やかな外が気になり岩戸の扉を天照が開けたことで、世界に光は回復した、と記述されている。
歌舞伎町の芸術を考えるにあたって、それはハイアートだけでは成立しない。ポールダンス、ドラァグ・クィーン、ストリップなど歓楽街的な文化に加え、まさに芸能を祀る花園神社を舞台にし た状況劇場のアングラ演劇や見せ物小屋など、過激な身体表現としての芸能が芸術に影響を与え続けてきたからだ。
芸術と芸能の再定義は、西洋的な文脈では解釈しきれない、日本独自の問題(信仰・エコロジー・社会的階級など)としてずっと日本のアートを揺さぶり続けてきた。今回を機に、今後歌舞伎町でのアートが世界に発信し続けることになるその問題意識は、西洋と東洋をめぐる芸術の価値観の再定義にも繋がるだろう。

4. タイトルの由来
タイトル「BENTEN」は歌舞伎町の聖地として守られてきた歌舞伎町公園/歌舞伎町弁財天に由来する。芸能の神として知られるが、水の神でもあり、日本各地にかつて水辺だった名残を伝える存在として祀られている。建立されている碑文には次のように続く。「歌舞伎町は昔 大村の森と云われ 広大な沼があって 沼の辺りに弁天様が祀られてあった」。1913年に上野寛永寺より本尊を勧請し、池を埋め立てた後もこの地に祀られていたが、大空襲で本堂は焼失。信者の岡安たか子氏が弁天様を背負って避難し、その後、歌舞伎町の開発を最初に行った峯島家に移した。戦後、町会長の鈴木喜兵衛が復興計画を立ち上げ、協力者と共に街の再建を進め、弁財天の敷地は元のまま保存されることが決定した。弁天堂再建奉賛会を結成し、歌舞伎弁天を地域の守護神として永遠に崇めることを誓った。

BENTEN 2024 芸術監督
Chim↑Pom from Smappa!Group

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キュレーター
Chim↑Pom from Smappa!Group、山本裕子、涌井智仁、権祥海、池田佳穂、藪前知子