友情か友喰いか友倒れか (2008)

外部への視覚を遮断され、外からはマジックミラー越しに内部を鑑賞できる小屋を、ギャラリー内に設置。小屋の中で水野は、渋谷で捕まえたネズミの「チュウ」と、東京都が設置した駆除用トラップに掛かっていたカラスの「カータン」とともに、21日間の展覧会期中、防犯カメラで監視されながら生活した。餌付けに成功したカータンは、水野の足に留まるなど距離を縮めていたが、突然に体調を崩して10日目に死亡する。感情移入していた水野は、カータンを食べ、剥製にすることで弔った。チュウとの生活は会期終了まで続き、水野には飼うつもりもあったが、その後、やはり野生に返すと決めて路上に放した。