UPCOMING EXHIBITION

臼井良平 展
「Sunday Remains」

2007年10月3日(水)-11月2日(金) 
opening reception : 10月3日(水) 6-8pm


プレスリリース


10月3日より、無人島では初のお披露目となる若手作家、臼井良平の個展
「Sunday Remains」を開催いたします。

臼井良平は1983年生まれの現在23歳。2003年、工藤キキ氏が一年間キュレーターを努めた「康ギャラリー」で個展「盗まれた日記」を開催、19歳でデビューを飾っています。
本展は「盗まれた日記」以降4年ぶりの、自身二度目の個展開催となります。
また臼井は2001年美学校で会田誠氏が講師を務める「バラバラアートクラス」に在籍、在籍中から日用品などを使い、飄々として力みのない作品を作っており、そこに目をつけた会田氏は、これまで何度も臼井を自分の関係する展覧会に呼んできました(最近では ‘05年 大原美術館有隣荘での「会田誠・小沢剛・山口晃展」や’04年 群馬県立近代美術館「日常の変貌」展、などに参加)。

これまで臼井は、ごはんの横におでんを入れた弁当箱の絵画「おでんとう」や、紳士用ブリーフ(未使用)をパネルに巻き付けた「ブリーフ」、かまぼこ板でパネルを作り、そこに大入袋を描いた「夕月」、サランラップで作った「滝」や、六義園を毛糸で絨毯にした「六義園」など、とぼけた、それでいながら素材とモチーフの組み合わせが絶妙かつ不思議な作品を発表してきました。表現方法は多岐に渡れども、情緒あふれる日本の光景を記した作品はどれも、現代の<「日本」画>なのです。

今回の個展「Sunday Remains」では、「古の人と共通した美意識や、現代にまで受け継がれている感覚」を日常的なモチーフを使って提示します。日常的に接しているものの中に潜んでいる、昔からずっと変わっていないものを探していくことから臼井の制作ははじまりました。それは彼が幼年時代をすごした静岡にある登呂遺跡に、小さい頃何度も親に連れられて行っていたということとも関係があるかもしれません。
遠い昔のものが身近にあるということは彼にとってはごく自然のことなのでしょう。
今回の作品の主要なモチーフは「遺跡」や「お供え物」です。一見近寄り難いそれらのものを、生活の中で私たちが日常的に接しているモチーフを用いることで、距離感を縮め、親近感のある作品に仕立て上げました。
自身が、現代的な物体や手法で昔と今を中和させるリトマス試験紙のようでもあり、もしくは確固たる線を排して色彩の配合によって絵画を自立させた無線描法の「朦朧体」のような存在でもある臼井。その臼井の4年ぶりの新作展をどうぞご覧いただきたいと思います!




「馬」 2007 写真