UPCOMING EXHIBITION

風間サチコ 展
「満鉄人 VS プリズン・ス・ガモー」


2007年12月13日(木)~ 2008年1月26日(土)
opening reception : 12/13(木) 6:00-8:00pm




Press Release
無人島プロダクションpresents 
風間サチコ 「満鉄人 VS プリズン・ス・ガモー」展のご案内



無人島プロダクションでは、12月13日より来年1月26日まで風間サチコ展「満鉄人 VS プリズン・ス・ガモー」を開催いたします。

風間サチコは、「木版画」の手法で、「今」を、そして「今」を形成した「歴史」を見つめなおし、独自に検証してきました。風間の木版画の特徴はなんといっても「グレーのグラデーション」です。木版といえば、白と黒の二色でぱっきり、というイメージがありますが、風間はここにグレーゾーンをもちこみました。この世は「白」と「黒」といった、わかりやすい「正義」と「悪」の構図でわりきれるものではなく、あいまいな「灰色」の部分がほとんどです。「限りなく黒にグレー」から「白に近いグレー」まで、様々な有象無象がこの世を取り巻いているーー。それを風間は具現化しています。
そんな風間が今回発表する作品のテーマは、なんと「満州鉄道」。


満鉄人VS ス・ガモー 15年戦争おわりではじまり



<「プリズン・ス・ガモー」あらすじ>
今から約100年前、日露戦争の戦利品としてロシアから譲渡された東清鉄道の権利をもとに租借地・関東州(満州、中国東北部)全域に路線を拡張し、太平洋戦争に敗北するまでの約40年間発展を続けた国策会社、南満州鉄道株式会社(通称「満鉄」)。
1931年に勃発した満州事変を皮切りに、度重なる衝突は日中戦争へと拡大し、その後アメリカを中心とした連合軍を敵に回し太平洋戦争へと突入した日本は、広島と長崎に原爆が投下され、ポツダム宣言を受託。1945年8月15日、連合軍に無条件降伏し約15年にも及ぶ戦争の終焉を迎えた。逮捕され、新設された巣鴨プリズンに拘置された、25名のA級戦犯の内7名に死刑判決が下り、2年に渡る裁判の幕は下ろされた。総理大臣に就任した岸信介をはじめとした満州の実力者達は、戦後のほとぼりが冷めたころ華麗なる復活を遂げる。彼らが満州であげた成果は、その後の高度経済成長期に大いに活用された。
そして2007年ーー。「満鉄」のシンボルである客車「特急あじあ号」を牽引した、カッコイイ流線型機関車パシナ型を頭に持つ巨人ロボ「満鉄人847号」が、戦後60年経った今、突如東京に出現。更に、巣鴨プリズン跡地に建てられた「サンシャイン60」が、編み笠(戦中戦後、刑務所に連行される囚人が被らされたもの)を被った姿の超人「プリズン・ス・ガモー」となり、同じく東京に現れる。
戦争の正当性を掲げる興亜のヒーロー「満鉄人」と、その誇りを踏みにじる憎き東京裁判「ス・ガモー」。自分のしっぽに噛み付いたヘビのように、グルグルと不毛の戦いを続ける15年戦争。この巨大な2体のロボットが、東京を舞台に激突するーー。操っているのは誰だ? 何のための戦争? 
15年戦争のおわりのはじまり……。

「戦後レジームからの脱却!」と改革の装いで復古的なスローガンを唱えた安倍前総理大臣。その源流を祖父・岸信介の周辺から見出し切り取ったモチーフによって、日本の戦争とその後、延長線上にあるキナ臭さを、今回巨大な木版画で挑みます。
また今回は新作木版画に加え、初のアニメーション「リトル妖怪くん」も公開します。



ここ高円寺で、木版ありアニメーションありの「連続活劇」を、どうぞご覧いただきますようお願いいたします。