UPCOMING EXHIBITION

Chim↑Pom 展
サンキューセレブプロジェクト「アイムボカン」

2007年11月8日(木)-12月8日(土) 
opening reception : 11月8日(木) 6-8pm



アイムボカン



ヘップバーンからアンジェリーナ・ジョリー
マドンナへと続くダイアナスピリッツ溢れる文脈を
ボランティア精神にのっとって
ギャルカルチャーにのっとって
格差社会を誤魔化す偽善だとの痛烈な批判の声は
まあ一先ずおいといて
僕達も何故か積極的に紡いでいく

何故か

「ロード トゥ カンボジア」
そこに地雷があるからだ
吹っ飛ばすべき物は実の所
僕達が持っている気がして仕方が無い

「地雷撤去」
超セレブっぽい夢を叶えるべく僕達は
アコム発HIS経由カンボジア行き
格安航空券を手に入れる

いざ
遺言すら書かずに飛んで行こう
ただ
誤解の無い様に一つだけ言い残して置くとすれば
「遊びじゃないんだよ!」と
母親に一叱された一言を使い回して置くとしよう
だからもし何かあったとしても
これは完全な自己責任である
しかし何だというのだろう
僕達は世界に責任を負わない個人になんて成り切れない
さあchim↑pom
今こそボランティア精神を発揮しよう
これこそセレブのたしなみだ

2007年4月 chim↑pom




無人島プロダクションでは、11月8日より12月8日まで6人組アーティスト集団Chim↑Pom展「サンキューセレブプロジェクト『アイムボカン』」を開催いたします。
昨年末の初個展「スーパー☆ラット」では「都会に生きる人間とドブネズミ」を、今年7月に開催した第二回個展「オーマイゴッド」では「生と死」をテーマにした展覧会で注目を集めた彼ら。全員20代最後となる今年、3度目の個展となるこの「アイムボカン」では「セレブと地雷撤去」をテーマに展開します。
「サンキューセレブプロジェクト『アイムボカン』」は、Chim↑Pomがカンボジアの地雷原に赴き、地雷撤去活動を行う人々や地雷で手足を失った人々の協力を得て制作した作品です。

21世紀に入り、ますます広がる所得の格差。貧しいものは一層貧しくなり富めるものは一層富むという社会構造。そんな中アメリカを中心とした「有名人富裕層」は「セレブ」と呼ばれ、日本の若者の憧れと尊敬の的となっています。そしてそんな「セレブ」の間では、裕福な人がボランティア活動などをすることはある種当然とされる風潮もあり、「チャリティー」や「ボランティア」活動など、「ノブレス・オブリージュ(高貴な義務)」に従事する人が多いのも事実です。たとえば、ダイアナ元妃やマドンナ、アンジェリーナ・ジョリーによる地雷撤去や養子縁組、U2のボノによる貧困救済や政治家との対話など、「セレブ」が私財を投じて行うチャリティー活動の数を挙げればきりがありません。
Chim↑Pomメンバーの紅一点エリイ(23歳)は、小学生の時にダイアナに影響を受けた一人です。ダイアナの最後のボランティアが、地雷キャンペーン活動だったこと、防弾チョッキを身につけたダイアナが地雷原を歩き、手足を失った子供たちと対話する。その地地雷原を歩いている姿をTVで見たエリイは感動し、「あたしもやりたい!」と思っていました。
その光景が、エリイに「セレブとして地雷撤去」することをささやかな夢とさせてきたのです。そんな折に迎えた今年2007年は、奇しくもダイアナ死去10周忌、対人地雷を禁止した「オタワ条約」署名から10周年でもありました。彼らはこの作品を作るため、私財を投じて(借金をして)カンボジアへ渡航し、現地の人たちと関わり合いながら、撤去した地雷を爆破処理する際にエリイの私物(高級バッグ等)や、エリイをセレブリティーなポーズで型どった石膏像などを一緒に爆破し、同じく現地で撮影した、チャリティ-を呼びかける映像と共に日本に持ち帰り、今年6月に広島市現代美術館の「新・公募展」に出品しグランプリを受賞しました。

 尚、本展終了後には、Chim↑Pomがカンボジアへのチャリティーオークションを自ら開催し、展覧会で展示していた作品群をオークションにかけます。
ということで、本展はグランプリ受賞後の東京お披露目展でもあり、そのチャリティーオークションへ向けてのオークションプレビュー展でもあるのです。
 そして、そのオークションで落札された作品の収益のうち彼らの取り分は全てカンボジアに寄付します(エリイが映像作品の中で「自分たちの取り分はカンボジアに寄付します」と宣言しています)。
この、作品をカンボジアで制作し、それを自らオークションにかけその収益をカンボジアに丸ごと寄付することで完結する、そこまでの経緯すべてをひっくるめたものが、この「サンキューセレブプロジェクト『アイムボカン』」のコンセプトなのです。自分たちで自分たちを金銭的に追いつめながら尚、どうしてもかなえたいものがあるーーこのたくましくも美しくもあり、崖っぷちでもある彼らの活動を、是非、今こそ、ご支持いただきたいと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします!