PAST EXHIBITION
Chim↑Pom 「サンキューセレブプロジェクト アイムボカン」
■展覧会
2007年11月8日(木)-12月8日(土)
opening reception : 11月8日(木) 6-8pm
会場:無人島プロダクション
■
「
サンキューセレブプロジェクト アイムボカン」チャリティーオークション
日時:2007年12月15日(土)
会場:
P-House
アイムボカン
ヘップバーンからアンジェリーナ・ジョリー
マドンナへと続くダイアナスピリッツ溢れる文脈を
ボランティア精神にのっとって
ギャルカルチャーにのっとって
格差社会を誤魔化す偽善だとの痛烈な批判の声は
まあ一先ずおいといて
僕達も何故か積極的に紡いでいく
何故か
「ロード トゥ カンボジア」
そこに地雷があるからだ
吹っ飛ばすべき物は実の所
僕達が持っている気がして仕方が無い
「地雷撤去」
超セレブっぽい夢を叶えるべく僕達は
アコム発HIS経由カンボジア行き
格安航空券を手に入れる
いざ
遺言すら書かずに飛んで行こう
ただ
誤解の無い様に一つだけ言い残して置くとすれば
「遊びじゃないんだよ!」と
母親に一叱された一言を使い回して置くとしよう
だからもし何かあったとしても
これは完全な自己責任である
しかし何だというのだろう
僕達は世界に責任を負わない個人になんて成り切れない
さあchim↑pom
今こそボランティア精神を発揮しよう
これこそセレブのたしなみだ
2007年4月 chim↑pom
無人島プロダクションでは、11月8日より12月8日まで6人組アーティスト集団Chim↑Pom展「サンキューセレブプロジェクト『アイムボカン』」を開催いたします。
昨年末の初個展「スーパー☆ラット」では「都会に生きる人間とドブネズミ」を、今年7月に開催した第二回個展「オーマイゴッド」では「生と死」をテーマにした展覧会で注目を集めた彼ら。全員20代最後となる今年、3度目の個展となるこの「アイムボカン」では「セレブと地雷撤去」をテーマに展開します。
「サンキューセレブプロジェクト『アイムボカン』」は、Chim↑Pomがカンボジアの地雷原に赴き、地雷撤去活動を行う人々や地雷で手足を失った人々の協力を得て制作した作品です。
■サンキューセレブプロジェクト アイムボカン について
現在、若年層を中心に、所得をはじめとする経済的格差が問題視されています。貧しいものはいっそう貧しくなり、富めるものはますます富むという社会構造は、21世紀に入り拡大の一途をたどるかのようです。そんななか、アメリカを中心とした「有名人富裕層」は「セレブ」と呼ばれ、日本の若者の憧れと尊敬の的となっています。また、上流階層には「チャリティー」や「ボランティア」などを行うことがある種当然とされる風潮があり、いわゆる「ノブレス・オブリージュ(高貴な義務)」による社会貢献を果たそうとするセレブが多いのは周知のところです。たとえば、マドンナ、アンジェリーナ・ジョリーによる孤児との養子縁組、U2のボノによる貧困救済や政治家との対話など、セレブが私財を投じて行うチャリティー活動は、数えあげたらきりがありません。
Chim↑Pomメンバーの紅一点エリイ(23歳)は、中学1年生のときにダイアナ元妃のチャリティー活動に影響を受けた一人です。防弾チョッキと防弾マスクを身につけ地雷原を歩き、地雷の被害で手足を失った子供たちと対話し、世界に地雷廃絶を訴えるダイアナの姿。その姿をテレビで見たエリイは感動し、以来「セレブとして地雷撤去」したいという思いを強く持ち続けてきました。それから10年――、ダイアナの没後10年、対人地雷を禁止した「オタワ条約」署名から10周年にあたる今年、その思いは、Chim↑Pomの作品としてひとつの結実を見ます。
Chim↑Pomの「サンキューセレブプロジェクト『アイムボカン』」は、彼らが私財を投じて(借金をして)カンボジアへ渡航し、現地の人たちと関わり合いながら制作したものです。撤去した地雷を爆破処理する際にエリイの私物(高級バッグなど)や、セレブ風なポーズをしたエリイを型どった石膏像などをいっしょに爆破させ、同じく現地で撮影した、チャリティーを呼びかける映像とともに日本に持ち帰りました。なお、この作品は、今年6月に広島市現代美術館「新・公募展」に出品し、グランプリを受賞しています。
また、今回Chim↑Pomは、展覧会で発表するだけでなく、カンボジアへのチャリティーオークションを自ら開催し、カンボジアで制作してきた作品7点を競売にかけます。そして、そのオークションで落札された作品の収益のうち、彼らの取り分はすべてカンボジアに寄付します(エリイが映像作品の中で「自分たちの取り分はカンボジアに寄付します」と宣言しています)。
「作品をカンボジアで制作し、出来上がった作品をアーティスト自らオークションにかけ、その収益をカンボジアにまるごと寄付する」ことで完結するという経緯そのものが、この「サンキューセレブプロジェクト『アイムボカン』」のコンセプトなのです。
2007年11月 無人島プロダクション