Centrifuge (2001)
ミクストメディア
高さ4m 幅10m 長さ11m

心と体を遠心分離してみたい。

2001年のイスタンブールビエンナーレの全体テーマ「エゴフーガル」 に合わせて制作されたもの。リング中央の風車を口で吹くと、逆に自分たちが映像のなかでぐるぐる回されてしまう、という作品。この作品は2人用として、お互いに向き合って吹くのが正しい形だが、そうすると、キスするときのような姿勢になる。そこで二人で協調してもいいし、あるいは力の限り吹きあってパワーバランスを楽しんでもよい。

9.11のNYテロの時期に制作した作品で、そういう時期的なこともたぶん作品には反映している。 また「鏡」 は八谷にとってある種の理想の作品でもあり、鏡を別の形で作ってみたかった、という動機もあった。


金沢21世紀美術館所蔵

Photo: Makihara Toshiaki