黎明のマークI (2012)
木版画( パネル、和紙、墨)
181 x 120 cm

描かれているのは建設中の福島第一原発一号機の格納容器マーク 1 。現在福島第一原発が建つ土地にかつてついていた名称は、「陸軍磐城飛行場」。昭和15年、国家総動員で飛行場が建設され、戦争末期の20年、特攻基地となった飛行場から若者たちが空に飛び立っていった。そして長崎に原爆が投下された同じ日、8月9日から二日間、米軍の艦載機によって空爆され飛行場は壊滅。国家総動員法と原子力開発、この土地に埋まっている統制と国策の歴史の地層を掘り(彫り)起こした作品。