虎の衣 (1998)
木版画(和紙、墨)、糸
180 x 93 cm

中国の戦国時代の逸話集『戦国策』の「借虎威」には虎の威厳を借りて虚勢を張る狐の姿が描かれている。バラバラになり再び接ぎ直された虎柄のガウンは、稼ぎ頭として「中流」家庭 の担い手となった家長の威厳の本質と脆さを示す。