闇に往く、60.6 x 91 cm
闇に往く、60.6 x 91 cm
火になる日、91 x 60.6 cm
火になる日、91 x 60.6 cm
父帰る、59.4 x 42 cm
父帰る、59.4 x 42 cm
冥土 IN 炭坑節、59.4 x 42 cm
冥土 IN 炭坑節、59.4 x 42 cm
サイバー・タンコタロ、91 x 60.6 cm
サイバー・タンコタロ、91 x 60.6 cm
昭和残像伝 (2009)
木版画( パネル、和紙、墨)

闇に往く
ゲートルを巻いた足が炭鉱住宅の長屋の上を歩いて往く。その先にあるのは昼も夜も関係ない坑道の入り口だ。そしてこの闇に往く者たちが生者であるのか、死者であるのかは不明だ。

火になる日
この二つの首は、昭和3 0 年代に三池炭鉱で観光用に作られた石炭人形である。石炭屑に樹脂を加えて成形された炭坑夫 命名:タンコタロ ・ タンコジロ は、当時起きた炭塵爆発事故の悲劇を回想して燃えている。

父帰る
1963年の三井三池三川炭鉱炭塵爆発事故では、 450名以上の作業員が死亡したという。 捨てられる石炭屑を再利用して作られた石炭人形たちのように、人命が復活し戻ってくることはない。

冥土 IN 炭坑節
福岡県の民謡「炭坑節」に合わせて盆踊りを楽しむのは、負傷した炭坑夫、火傷の皮を食べに来たキツネ、徴用工など、黄泉の国から訪れた亡者とモノノ怪の群である。

サイバー・タンコタロ
落盤、爆発、火災、ガス中毒。常に危険な事故と隣り合わせにある炭鉱の現場。不死身なサイボーグ炭坑夫などそこには居ない。